みなさんこんにちは!
韓国ドラマ『梨泰院クラス』を見たので、LGBT視点から見た感想を書いてみます。
(メンタルの弱い方や精神的に不安定な方は、見ない方が良いかもしれません。)
『梨泰院クラス』(イテウォンクラス、原題:이태원 클라쓰)
2020 | | 1シーズン | TVヒューマンドラマ
梨泰院クラス | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
大都市ソウルの中でもひと際ホットな街で、小さな飲み屋を開店させた前科者の青年とその仲間たち。成功をつかむため、大物相手に無謀ともいえる戦いを仕掛ける。
出演:パク・ソジュン、キム・ダミ、ユ・ジェミョン
原作・制作:キム・ソンユン、チョ・ガンジン
Netflixで完全見放題で見られます。
『梨泰院クラス』を見たきっかけ
普段はドラマを見ない筆者ですが、家族がリビングで見ていて一緒になって見ているうちに、だんだん面白いと思いました。
エピソード12
以下、ネタバレを含みます。
12話で、トランスジェンダーのマ・ヒョニ(イ・ジュヨン)がチャン・グンス(キム・ドンヒ)にアウティングをされてしまいます。
具体的には、ヒョニがトランスジェンダーであるということをグンスがリークし、ネット上で記事にされてしまいました。
このことでヒョニはひどく傷つきます。
感想
普段は全く怒らない筆者なのですが、この12話を見て、心の底から怒りがこみ上げてきました。
ヒョニの気持ちを考えると、いたたまれません。
アウティングとは
アウティングとは、ゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーなど(LGBT / LGBTQ+)に対して、本人の了解を得ずに、他の人に公にしていない性的指向や性同一性等の秘密を暴露する行動のことです。
文字にするとあっさりしてしまいますが、アウティングは本当に最低な行為です。
絶対にしてはいけません。
大事なことなので、もう一度言います。
アウティングされた方は、死ぬほど傷つきます。
(アウティングされたことで、実際に亡くなってしまった方もいます。調べればすぐに出てくる有名な事件です。)
アウティングは絶対にしてはいけません。
アウティングの例
たとえば、ゲイであることを公にしていないA君がいたとします。
A君と仲が良かったあなたはA君から
「実は僕、ゲイなんだよね」と言われました。
- 「A君ってゲイなんだって」と他の人に伝える
- みんなで話している中で「A君は女に興味ないよね」等と発言する
これらはアウティングになります。
LGBT当事者は普通の人が想像もしない苦労をして生きています
全ての人が、とは言えませんが、多くのLGBT当事者は、物心ついたときから、あるいは自分がLGBTであると知ったときから、相当悩んでつらい思いをしています。
普通の人が勉強や部活のことで悩んでいる中、LGBT当事者はそれよりもっと深くて重い悩みを抱えているのです。
中には、誰にも相談できず、たったひとりで何年も悩んでしまう人もいます。
なぜ相談できないのか?相談したらいいじゃん。って思いますか?
怖いんです。人と違うことを打ち明けて、どう思われるか。
また、アウティングの危険もあります。
アウティングされるかもしれない、なら、一人で悩む方がいいと思ってしまいます。
実際どうしたらいい?
これを読んで、自分はLGBTじゃないけれど、LGBTの人が苦労していることはわかった。
じゃあ実際どうしたらいい?と思われた方。
特に何もしなくて大丈夫です。
アウティングだけはしないように気をつけてください。
(故意じゃなくてもついうっかり、ということもあるので。よろしくお願いします。)
もっと、何かできることはないか?と思ってくれた方、ありがとうございます。
実は、アライ(Ally)というのがあります。
アライ(Ally)とは
アライ(Ally)とは、自分はLGBTではないけれどLGBTの人たちの活動を支持し、支援している人たちのことを言います。
最近は企業でもアライを増やすための取り組みがあります。
「自分はアライだよ」「LGBTに対して偏見ないよ」
と言ってくれれば、
LGBT当事者も話しやすいです。
『○○さんはアライなんだ、安心できる』と思われて、他の人と比べてカミングアウトしてもらえる可能性も高くなります。
信頼しないとカミングアウトはそう簡単にはできないので、もしカミングアウトされたことのある人は、それだけ信頼されているということです。
どうか、その信頼を裏切らないであげてください。
知るということも支援の一部
ここまで読んでくれたあなたは、LGBTに対する知識が他の人と比べて多いです。
実はそれだけでも支援になっています。
たとえば、アウティングはいけないことだと、もし知らなかったら、
あなたは悪気なくアウティングをしてしまっていたかもしれません。
ここまで読んでくれて本当にありがとうございます。感謝します。
まとめ
今回は『梨泰院クラス』を見たことをきっかけに、LGBTについての記事を書いてみました。
書いている途中で過去のことを思い出し、少しつらくなってしまいましたが、誰か1人でも読んでくれたら救われます。
このブログは収益の一部を寄付しています。